とにかく手書きの文字が下手くそで、後から自分が読んでも判読できない。読む気がしない。なんてザラ。だから、ワープロも好きだったし、パソコンでメモ打ちも合理的で気に入っている。

ただ、文字を書く。という行為に別の面があると思い知ったのは、台北の市場でのこと。もう15年くらい前か。

嫁さんの仕入れ旅に台北までついて行ったことがある。雨の日だったか、台北のどこかの市場で買い付けをする嫁さんとは別行動で、一人ぶらついていた。

市場はテーブルを各々が出して、雑貨やら石ころやらを売っていた。雨だったせいもあり、店主たちは暇そうに、新聞読んだり、だべったり、将棋を指したり。

その中で、ひとりの親父が熱心に書道をやっていたのだ。何かの手本を開いて、新聞紙に太筆で一心に書いていた。

ちらりの覗いたが、別に美味い訳でもなさそう。ただ、一心に、どこか適当に古い手本で書を書いていた。さして、目的もないだろう。そのシーンがあれは何なのだろう?と今も心にある。

最近、また台北の雨中の市場で書道やってる親父の姿がフラッシュバックした。

よし。と思い、自宅の近くの書道教室を探してみたが大人向け、日曜受講はなかなかなかった。

こりゃ独学だな。と決めた。

図書館から書道入門を2冊借りてきて、勝手師匠を決めることにした。

道具は、東急ハンズ京都店で筆やら下敷きやらをバラバラに購入。文鎮と墨汁、硯はなぜか家にあった。

ともかくも、これで独学書道は始められる。

コミュニケーションツールでもなく、文字が上手くなりたいでもなく、ただ「臨書」がやってみたかった。

さて、どうなるかな。ワクワクする。