中小のWeb制作会社である僕らにとって、「きちんと制作する/更新する」という労働集約型制作こそが仕事の喜びであり、収益の源泉だった。おそらく1990年代後半から2010年頃までは。

だから制作スタッフを増員して制作の絶対量を増やしたり、大きな顧客から契約をもらえたら、そこに人を貼り付けてオーダーのフローを抑えたりということやってきていたように思う。

背景には人余りや構造変換ではみ出た人がいたことなどもあったんかなあと今は思う。

でも。もう変わった。

コンテンツがサイト集客を行うというあ当たり前の世界になってからは、Web制作会社が絡む のは、公開速度のボトルネックとなった。

スマホユーザー向けにはゴテゴテとした飾りつけよりもミニマルなUIデザインが求められた。

コンテンツマーケティングに対応した安心で、運営しやすいCMSが現れてきた。(まだまだ現れるだろうし淘汰されるだろう)

何より人は余っておらず、年がら年中不足してきた。
これは今後も続くことが間違いない。

Webサイトを労働集約的に制作に集中し、評価をいただき、対価をいただく。というシンプルな関係は終焉しつつある(なくなりはしないが)
僕はこのシンプルな関係が大好きだった。

しかし、WebサイトはCMS+コンテンツの混合体となり、より高速に回転し続けるプラットフォームが当たり前になった。むしろ1990年代に夢見た事態が現実化したとも言える。

サイト来訪者とクライアントの間に入るWeb制作スタッフは限りなく透明でなくてはならず、できる限り少ない方が良い。ことが多くなった。

1996年創業から2018年の今日までほぼ四半世紀が経過した。もし、現在のWeb状況に僕らが適応しているなら、Web制作会社という看板は適切なのだろうか?「誤解」を与えるのではないか?と考え始めている。