1月から続けている新約聖書の通読は7月現在も毎日続いている。 おかげて活字を読むのが億劫になる気分が消失した。 分厚い本も毎日読み続ければ読了できる確信も取り戻せた。 またこの年齢だから新約聖書を読み続けられているのだとも実感する。

そしてふと「存在と時間」を読み直したくなってきた。 分厚い。難解。本質的。なハイデガーの著作。 20代半ばから30代前半に理解をできないまま読み通したが、自分に深い影響が残り続けている。とはいえモヤモヤしたまま今日に至っている。

様々な本や経験で得た知見で、もう一度「存在と時間」を読み直したい。 できれば近年の翻訳で。

検索すると書店で入手できる翻訳は数種類あるよう。 レビューも豊富ではない。そりゃそうだ。 比較して読む人なんて少数だし、そもそも本書を読み通す人も多くはないだろう。 ただ改めて読むなら自分にマッチする翻訳を読みたい。

そこで河原町の丸善へ。 アプリでチェックしたい翻訳の「存在と時間」の在庫を調べると・・・ すべてある!さすが。

地下2階の哲学、地下1階の文庫の棚を行ったり来たり。 自分が好きな一節をそれぞれの翻訳で比較して読んだ。 私が若い頃に読んだ翻訳が一番硬派なことも再確認(苦笑)。

欲しかったのは高田珠樹訳(作品社)だったが、分厚く重い。 移動しながら読む私には不向きと断念。

次に自分の理解が進みそうだと感じたのが熊野純彦訳(岩波文庫)。 4分冊なのが気になるが、章と節があるので新約通読のように毎日進めるのも良さそう。

というわけで複数の訳を短時間で比較し考えることができるなんて素晴らしい。 大きいだけではなく、品揃えもしっかりしている丸善ならではかもしれない。

リアルの大規模書店の素晴らしさは、こんな経験からも実感する。